現役医学部生のブログ

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物理の勉強法:前編

文系の方は基本的に選択することがない教科かとは思いますが、今週と次週の二週に渡って物理の勉強法についてまとめようと思います。

 

物理という教科は

現象を物理的にイメージすることが出来るか

論理的思考ができるか

が非常に重要であると言えます。

 

上記で何を意図しているかを正確にお伝えすることは非常に難しいと思いましたので、今回は物理の代表的単元である力学の問題を例として説明を行っていきます。

 

例)摩擦のある斜面に物体(立方体)を置いた時にどのような運動が起こるかを考えなければならない場合、まず初めに行うべきことは何でしょうか?

 

もちろん、物体の運動を考えるわけですから、物体にどのような力がどこに対してどれくらいの大きさでどの向きに働くか(力学では→をよく使用しますが、その構成要素と同じですね。)を考えるべきだと私は思います。

 

そこで①ですが、重力というのは物体のどの部分に対して働いているのでしょうか?摩擦力は物体のどの部分に対して働いており、その大きさはどのように決まるのでしょうか?垂直抗力とは一体どのような力で、どの向きに働くのでしょうか?などについて正確な物理的イメージ(理解)が持てていることが非常に重要になります。

重力の作用場所が分からなければ、追加でモーメントを考えなければならなくなった時に不都合が出る可能性がありますし、摩擦力がどの部分に対して働くかが厳密にわかっていなければ、斜面を構成する物体も動き出す場合に大変困ることになります。

 

続いて②ですが、①によって現象から抽出したデータ(数値)を、正しい計算式を用いて処理する時に必要になるのはもちろんのことで、それよりも未知(物理的に考えたことがない)の現象から①をしなければならなくなった場合に必要になります。先ほどの問題で、物体が乗っている斜面が、実はより大きな物体の一部であったとして、その大きな物体もさらに斜面に乗っているとした時に、その後に起こる現象を物理的にイメージすることは出来ますか?私の問題説明が非常に不十分ですので、この問に答えはありませんが、このような未知の現象に遭遇しても、先ほどと同様にして、働く力の種類を漏れ無く列挙して、→の構成要素を順番に、論理的に考えていかなければなりません

 

既に長くなっておりますので、続きは次週とさせていただきます。