現役医学部生のブログ

医学生の生活や医学部合格の為の受験勉強のコツなど。

医学部卒業後の流れ

医学部医学科を卒業すると、その後は

①医師になる

②研究者になる

③行政に携わる

④一般企業に就職する

の4つのパターンの進路が考えられます。

 

大多数の人は①を選びますが、①を選んだ場合、まずは2年間、初期研修を行います。初期研修とは世間的に言われる「研修医」のことであり、大学病院や町中にある大きい病院で勉強をしながら働きます。当然のことながら、お給料はちゃんともらえますが、この時点では専門にする診療科だけの勉強をするわけにはいかず、医師として基本となる診療科の知識を幅広く身につける必要があります。この初期研修が終わると、だいたいの人は専門にする診療科の知識や技術を身に付けるため、後期研修に入ります。この後期研修は「研修医」とは異なり、その診療科の人間として一人前になるための勉強をする期間です。従って、3年から4年ほどの後期研修が終わって初めて(全て順調にいけば29から30歳ぐらい)一人前の医師として、働くことができるようになるということです。

 

②の選択肢には一度医師になってから研究者になるという方法と研修医もせず研究者になるという方法の2つがあります。従って、研究そのものは何歳になっても始められるという入り口の広さが利点ですが、旧帝大の教授などに登り詰めるのはなかなか難しく(医師は専門が非常に細分化されているため、トップランナーになるのは研究者ほど難しくはないと思います)、お給料なども現在のシステムではなかなか十分なものとは言えない状況にあります。しかし、iPS細胞の様に研究で大きな成功を収めることが出来れば、医師よりもはるかに多くの数の人を救うこともできます。熱意に溢れていて、新しい知識を作り出せることにワクワクする人は医師よりもこちらの方が向いているのではないでしょうか。

 

長くなってきているので、③④についてと、全体を通した私なりの意見については次回にしたいと思います。

 

ではまた来週(^^)